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連載「これからのモビリティを、考えよう」 第2回・パリで大人気のレンタサイクル「ヴェリブ」

大都市ではクルマの渋滞が社会問題となっていますが、パリ市ではハイテクを利用したレンタサイクルを市内全域に導入。渋滞や大気汚染を緩和し、雇用も創出。新世代の交通手段として注目を集めています。

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フランス・パリ市に2007年7月から導入された「ヴェリブ」。
右に見えるステーションから簡単な操作で利用できる

 人と環境に優しいモビリティの可能性を技術の視点からさぐるこの連載。2回目の今回は、フランス・パリ市で2007年から導入されているレンタサイクルシステム「ヴェリブ」にクローズアップします。
日本でレンタサイクルと聞くと、観光地でよく見かける、少々くたびれたママチャリの類を連想しますが、「ヴェリブ」はそれとはどう異なるのでしょうか?
ヴェリブを運営する仏JCドゥコー社と三菱商事の合弁会社である、エムシードゥコー株式会社の猪爪勇斗氏に話を聞きました。
【取材協力】エムシードゥコー株式会社

パリ全域を2万台で網羅

エムシードゥコー株式会社
事業開発部
猪爪 勇斗氏

―まずヴェリブの概要について教えてください

「ヴェリブはフランス語の「ヴェロ」(velo、自転車)と「リベルテ」(liberte、自由)を組み合わせた造語です。移動をより自由にする自転車システム、というくらいの意味でしょうか。
2007年7月にパリ市内に導入され、1451箇所の無人貸出ステーションに20600台の自転車が配置されています。サービス開始から1年で、400万件以上の利用者登録があり、2700万回以上の利用実績を上げました」
このヴェリブ、実はパリが初導入ではありません。JCドゥコー社が「シクロシティ」という名前で作り上げたこの自転車共有システムは、2003年5月に オーストリア・ウィーン市に初導入されて以降、すでにヨーロッパの約60の都市や地域で順次取り入れられ、既に全体で4万台ものレンタル自転車が利用されています。

―使い勝手はどうですか?

「ヴェリブのステーションは市内全域に300mおきに配置されていて、どのステーションでも乗り降り自由なのでとても便利です。レンタル手続は自転車ラックに非接触型ICカードをタッチするだけでOKなので、簡単に利用することができます。30分以内なら無料という料金設定も、多くの方にご利用頂いている要因の1つだと思います」
パリ市はフランスの首都でありながら、市域が約10km四方の広さに収まるというコンパクトな都市。ヴェリブはパリ市内を300mのメッシュで網羅することで、公共交通がフォローできない短距離の個人移動のニーズをマイカーに依存せずに満たすことを目的としています。

ヴェリブの導入で、パリ市内にどんな変化が起きたのでしょうか? 次に見ていきましょう。

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