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これぞ究極のエコラジオ! 電源不要の「ゲルマラジオ」が面白い

電源不要で音が鳴る不思議なラジオ、「ゲルマラジオ」。回路構成はシンプルですが、設計と製作の面白さにハマる人多数! 実際に製作して、その魅力に迫ります。

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 ゲルマラジオは、数あるラジオの中でも最も構造がシンプルなラジオで、電源さえ不要です。その動力源は、放送局より空間を伝わって到達する電波(電磁波)のみ。届いた電波の僅かなエネルギーから、音声信号を取り出して音を鳴らします。それだけに、いかに効率よく電波を受信し、目的の放送をキャッチできるかが求められます。
 アンテナやコイルなど、たった数点の部品をつなげるだけで音を出すゲルマラジオ。その不思議さから科学教材に使われることもある一方で、高性能を追い求めて回路を工夫する人も多く、ネット上には多数のゲルマラジオ関連サイトが登場しています。製作例にはAMだけでなく短波、そして驚くべきことにFM放送が受信できるものまで! 構造がシンプルなだけに設計にもノウハウがあるゲルマラジオは、まるで自転車のような奥深さ、面白さがあるようです。

電波の力だけで音が出る ~仕組み編~

 今回製作したゲルマラジオ。中波と短波が聴ける2バンド仕様だ。
左からバンド切換ツマミ、受信電波調整兼音量調節ツマミ、選局ツマミ

 ゲルマラジオは、これ以上無駄なものがないくらいに回路構成が単純です。電波をアンテナでつかまえ、同調回路で目的の電波を選別し、検波(けんぱ)回路で電波から音声信号を生成し、出力回路で音を鳴らします。この回路の重要な構成要素である検波回路に「ゲルマニウムダイオード」という半導体素子を使うことから、ゲルマラジオと呼ばれています。
 電波の届き具合は放送局からの距離、受信する場所の状況(見通しが良いかどうかなど)、あるいは昼か夜かによっても左右されます。そのうえ大抵の場合、キャッチできる電波の強さはごくわずか。それだけに設計の良し悪しがそのままラジオの性能となって現れ、いかに上手に電波をキャッチし、音を鳴らせるかが自作の腕の見せ所となるのです。アンテナ、同調、検波、出力の各回路ごとに仕様決定のための理論と方法があり、突き詰めれば際限がありません。 

 今回の製作では同調回路に使用するコイルを手巻きして自作した

 ちなみに市販のラジオでは、こうした受信状況による影響を小さくするために、電源を使って増幅回路などを駆動し、いつでも快適に受信できる環境を作っています。
 今回はウェブ上に公開されている作例を参考に、ゲルマラジオ設計支援ソフトウェア「GRDS」の助けを借りつつ、AM(中波)と短波の両方を受信できる2バンドラジオを製作します。

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