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技術者専用SNS「encafe」って知ってる? ~「encafe」創設者 吉弘辰明氏インタビュー~
ここ数年で、雨後の竹の子のごとく誕生したSNS。そのなかで、エンジニア向けSNSとして注目を集めているのが『encafe(エンカフェ)』だ。ここでは創設者の吉弘辰明氏にインタビュー,その熱意に迫る。

「技術者同士の交流の場を創り出したい――」
素形材メーカーにエンジニアとして勤務して沸きあがった吉弘氏の思いが結実したのが『encafe(エンカフェ)』(以下encafe)だった。
encafeはSNS構築向けオープンソース「OpenPNE」をベースに大胆なカスタマイズを施し、Webカメラを使ったオンラインミーティング「エンカイ」や情報共有機能「エンフォ」など多彩な機能を搭載している。
機能面に加えてトップページでは漫画を使ったガイドページを搭載するなど、技術者であるユーザー視点に立った丁寧なサイト作りが嬉しい。
ログイン前のトップページには、encafeの使い方や機能を解説したページが充実。
これでencafeの全体像を把握できる
2008年の夏には技術コンテスト「Engineer Award」の第1回目が開催され、インターネット上に留まらない活動を展開しているのだ。
「Engineer Award」第1回授賞式後のパーティの様子。
個人が立ち上げたSNSでこれだけの参加者数はオドロキ。encafeの盛況ぶりが伺える
もともとは会社員としてエンジニアを続けながらたった1人でencafeを立ち上げ、ここまで成長させた吉弘氏とは、いったいどんな人物なのか。その素顔と内に秘めた熱意に迫る。
encafeの草案~立ち上げまでの経緯
「もともとは自分がエンジニアとして、ほかのエンジニアと
情報収集する場が欲しくてencafeを創ったんです」
編集部(以下――と表記) encafeを立ち上げた経緯を教えてください。
吉弘 私は大学で材料工学を専攻して以来エンジニアとして働き始めてからも、自分の手で独創的な材料を次々と世に送り出したいと常に思ってきました。そのためには少なくとも研究開発テーマに関する幅広い情報を集める必要があるわけですが、最先端の領域になると情報が点在していて、インターネットや専門誌で地道に情報収集するのは大変なんですね。そもそも肝となる情報というのは、学会の発表や論文ではなく、研究者やエンジニア本人が暗黙知として握っているケースが多いと思います。であれば、日本中、世界中探せば必ずいるであろうキーエンジニアに直接話をするのが一番近道だと思ったわけです。インターネットを使えば簡単にできるはずだ、と。
――でも、簡単にはできなかった(笑)
吉弘 そうなんですよ。エンジニア同士の出会いやコンタクトをサポートするサービスがないか、ひたすら調べたんです。2003~4年頃のことでした。
しかし意外にも、これだけインターネットが発達しているにもかかわらず、あらゆる分野・地域のエンジニアを対象にしたコミュニティサービスは、少なくとも国内には見当たらなくて……。
――2004年といえば、エンジニアに限定していないものの、mixiやgreeなどがSNSの先駆けとしてコミュニティサービスを展開し始めた頃ですよね。
吉弘 そのとおりです。2005年7月頃でしたかね、ちょっと遅れてmixiを知りまして。知り合いから招待されてログインした瞬間、これまでにない全く新しい世界が広がる感覚、これがまさに自分が求めているサービスだと直感したわけです。
すぐにmixiの中にコミュニティ「encafe」を作りました。その後、自分でもエンジニアに特化したこんなサービスを作れないか調べていたところ、「OpenPNE」というオープンソースのSNSエンジンがあることを知りました。まだ世の中にないサービスを自分で作れるかもしれない。このオープンソースを活用すれば、IT技術には疎い自分でもできそうだったので、思い切って2005年の年末、個人でencafeを創設、サービスを開始しました。
――encafe開設当初はまだ会社員としての勤務を継続されていたわけですね?
吉弘 開設当初はそうでしたね。その後、コミュニティが活性化するにつれて、encafeに専念したいという気持ちが強くなり、後ろ髪を引かれながらも会社を辞めて2007年11月に株式会社エンカフェ(以下エンカフェ)として独立しました。
――SNSのなかには流行せずに廃れていくものも多いと思いますが、その点でencafeは順調だったのでしょうか?
吉弘 いや、そんなことないですよ。encafe立ち上げ前は、SNSというのは放っておけば勝手に盛り上がるものと思っていて、サーバーがパンクしないか心配していたのですが、すぐに余計な心配だったと分かりました(笑)。当時(2006年)は、SNSやmixiを知っている人自体、さほど多くない状態でしたし、知っていたとしても、
「mixiとどう違うの?」
と質問されてその違いをうまく説明できず苦労もしました。
さらに、ユーザーを飽きさせずに継続的に盛り上げるのはもっと大変です。さまざまな試行錯誤をしてきた中でようやく、今のコンセプト「エンジニアたちの珈琲ブレイク空間」が固まってきたという感じですね。








