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素敵なトンデモ理科実験 第3回「片栗粉でつくるダイラタンシー」
小難しい理屈はさておき、片栗粉でつくるダイラタンシーで遊んでみましょう。


きっとどちらの家庭にも高確率で存在するであろう片栗粉。これがなんとも面白い状態、ダイラタンシーを作り出すのです。
へ? ダイラタンシーってなんぞ? と思われる方もいらっしゃるでしょう。私も知りませんでした。
こりゃあ試さなあかん、そう思って精一杯遊んでみました。楽しさ、伝わりますでしょうか。
■作り方は簡単
水600mlに片栗粉1kg弱を少しずつダマにならないようにまぜていきます。
するとかたーいかたーいダイラタンシーが出来上がるのですよ。ほら簡単。
■ちなみにダイラタンシーとは
細かい粒子と水分がある程度の状態で混ざっている状態で圧力を受けると、粒子間の隙間が狭くなり、液体のように流動的な状態から固体状になります。これがダイラタンシー。
波打ち際のぬれた砂を踏むと乾いたような状態になるのもダイラタンシーなのです。
関係ありませんがダイラタンCと書くと栄養ドリンクみたいだと思いませんか。
■さあ遊んでみますぞ
携帯をバイブにして、上の要領で作ったダイラタンシー状態にある片栗粉を入れた水槽に当ててみると……
動画をご覧ください。
水槽が汚いのは試行錯誤の結果なのでお許しを。
ぷかー!
振動により固体化と液状化を繰り返すので、軽いものが浮かび上がってくるという寸法。
逆に重いものを乗せてみると
重いもの:ビー玉
ビー玉が
ゆっくり沈んでゆきます
圧力が加わっている場所は固体になっているので沈まないビー玉も、バイブでゆすってやると徐々に沈んでゆきます。
このダイラタンシー、圧力が加わっている間はほぼ固体なので、握ることもできるのです。
手からはがれるくらい、固体
手から流れ落ちるくらい、液体
テンションがおかしくなってきて「ダイラたのしー!」と言い始めたり、ダイラタンシーだかダイタランシーだかわからなくなったりします。
■この上を走りたい
どうやらうまくやると、この上を人が沈まないで走れるらしいのです。
うう、やりたいけれど、そんな大きいスケールでは作れないので、おもちゃでがまん。
走ってくれるか!?
ずぶずぶずぶ……
熊はあわれに沈んでゆきました。
スピードが足りなかったもよう。
■ビバ実験
片栗粉でこんなに遊べるとは思わなんだ。そう思いませんか。
ついでに使い終わったダイラタンシーをフライパンで加熱してみました。
外はパリパリ、中はもっちり
巨大葛湯になるかと思いきや、搬送の緩衝剤のようになってしもうた。
スタッフが美味しくいただくことはできませんでした……。
筆者プロフィール
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佐倉美穂
マッドサイエンティスト兼ライター。
日常生活のなにげないひとコマに潜む深遠な科学の仕組みに着目し、社会貢献度の低い実験の数々に没頭する日々。
フェレットとスカンクを飼っており、ケダモノに囲まれた毎日を送っている。



