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エンジニア・ロゴス 第6回「コンピューターの語源」

あまりにも常識的に使いすぎて、語源があることすら気づきにくい、「コンピュータ」。その、おそらく誰も知ろうとは思わない、知っても何一ついいことのない(?)トリビアをお届けします!

 

今回の「コンピューター」は、パーソナル・コンピューターのパソコン、ファミリーコンピュータのファミコン、勘とコンピューターでカンピューター、等々でお馴染みの言葉です。

英語のスペルはcomputerで「計算者」「計算器」とも訳され、17世紀には存在していた模様です。この動詞形がcompute(コンピュート)で「計算する」という意味になります。 

このcomputeはラテン語のcomputare(コンプターレ)から来ていて「数え上げる」といった意味です。
computareを分解すると、comが「一緒に」「完全に」、putareが「考える」「思う」「きれいにする」で原義が「刈り込む」「ふるいに掛ける」となっています。

以上からcomputerは「完全に刈り込むもの」「同時にふるいに掛ける」といったニュアンスになります。

コンピューターを論理という観点から捉えるならば、言語表現でも論理表現でも、人間の頭の中にある漠然としたアイディアを言葉や数式等で顕在化させていく過程では、必要なものを際立たせる側面があれば、不要なものを外して結果的に必要なものが際立ってしまう側面もあるものです。

また、コンピューターの語源を拡大解釈して現実の世界に当てはめてみると、スポーツ等のトーナメント方式で敗者がふるい落とされて勝者が残ったり、果物の実がうまく生育されるように農家が果樹の枝を剪定する作業にも通じるものがあります。
英語のcomputeには「筋が通る」「意味をなす」という意味もありますが、以上を裏付けるものとも言えます。

ところで、count(カウント)という英単語もcomputareが語源となっています。
また、account(アカウント)もad(ラテン語で「~へ」)とcomputareとからなる語です。
パソコンでアカウントを云々するのも、カウントダウンするのも、コンピューターがダウンするのも、語源的には同じになります。

ちなみに、英語のaccount(アカウント)と意味がほぼ対応するフランス語にcompte(コント)という単語があります。語源もラテン語のcomputareで一緒です。
このcompteは「計算」「勘定」「会計」「口座」などの意があり、この動詞形がcompter(コンテ)で「数える」「考慮する」となります。

このcompte(コント)のpはサイレントレターで発音しません。アルファベットのpは、英語ではp(ピー)ですが、フランス語だとp(ペー)と発音します。
compteのpは放送禁止用語ならぬ「放送禁止文字」です。

compteと全く同じ発音の仏単語にconteがあります。これは「短い物語」といった意味があり、お笑いのコントはこの仏語から来ていますが、コンピューターやカウントと同じくラテン語のcomputareが語源です。
コントとコンピューターの両者は、計算し尽くされていることで共通して、コント55号の萩本欽一と坂上二郎や、林家ぺー・パー子夫妻の関係ぐらいに近いというところでしょうか。

現金や資金が不足していることを「現金ショート」や「資金ショート」とも呼ばれますが(shortは英語で「不足している」の意)、お笑い芸人のショートコントが「コントショート」になってくると、こちらはコントのネタが不足していることになり、コンピューターの語源の如く、世間での評判でふるいに掛けられてしまうまでカウントダウンであります。

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