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エンジニア・ロゴス 第7回「コピペの語源」
コピペとは、コピー&ペーストの略。ってことは、そもそも「コピペ」には語源なんてないんじゃ? 実質、「コピー」という単語の語源について語ってます。ほんと、役に立たなくてスミマセン。
今回の「コピペ」は文字や画像などをコピーして貼り付ける作業のことですが、コピーペースト、もしくは、英語圏でのコピー・アンド・ペースト(copy and paste)の略となっています。
copy(コピー)は英語で「写し」「写す」「まねる」などの意味があります。
このcopyはラテン語のcopia(コーピア)から来て、「富裕」「たくさん」「多彩」といった意味です。
copiaは更に「一緒に」のcoと「富」「力」のops(オプス)に分かれますので、「一緒の富」といったニュアンスになります。
opsの関連語でopus(オプス)という「仕事」「作品」などを意味するラテン語もありますが、ここから、operation(オペレーション)やopera(オペラ)といった単語が派生しています。
operationはドイツ語になるとOperation(オペラツィオーン)で「手術」の意があり、「オペ」と略して呼ばれています。
「歌劇」でのオペラ(opera)はイタリアが発祥地であり、ウェブブラウザのオペラ(Opera)はノルウェーの企業によるソフトです。
フランス語で「前菜」のオードブル(hors d'œuvre)もoperaやopusつながりの単語なので、ラテン語のopusだけで北欧から中欧・西欧を経て南欧に至るまでのヨーロッパ縦断旅行ができる勢いです。
一方のpaste(ペースト)は英語で「貼り付ける」「ねり粉」「ねり物」「のり」といった意味があり、ギリシア語で「おかゆ」に近い食べ物のpasta(パスタ)や更に遡って「まき散らす」のpassein(パセイン)から由来しています。
関連語にはイタリア語で麺類のpasta(パスタ)がありますが、語源的に拡大解釈すると、パスタ商品には同じ形状のパスタが1本1本たくさん入っているのも、そのパスタ商品が工場で大量生産されるのも、コピペで文章などが大量生産される状態に通じるものがあります。
また、絵の具のpastel(パステル)という単語も語源は一緒になるので、こうなると、ヨーロッパ縦断旅行のメニューには、オペラ鑑賞、グルメ、病院視察、IT企業見学の他に美術鑑賞も加わってしまいます。
ところで、日本のコピペに相当する言葉でフランス語に“copier-coller”(コピエ・コレ)という慣用句があります。
copier(コピエ)は「コピーする」、coller(コレ)は「貼り付ける」「ペーストする」の意です。
copierは英語のcopyと語源は一緒で、collerはギリシア語で「にかわ」のkolla(コラ)から由来して、フランス語のcollage(コラージュ)やドイツ語のKollagen(コラーゲン)が派生しています。
特にコラージュは、新聞の切り抜きや写真の一部など、元々は無関係なもの同士を組み合わせて芸術効果を出していく手法ですが、文章や画像を単に貼り付けるだけではなく、内容やビジュアルに独創性を帯びさせていくコピペは、コピー・アンド・コラージュで「コピコラ」といったところでしょうか。
筆者プロフィール
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福島明彦
慶應義塾大学経済学部卒業。独立系のファイナンシャルアドバイザーとして活動する一方、マニアックな視点でライターとして活動中。
時事問題、流行・文化、芸能、学術ネタまで幅広い視点から語れるように現在模索中。本人はまだまだ発展途上段階と捉えている。






