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慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の学生たちのホンネに迫る

2008年春に新設された、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科。学生のみならず社会人を対象とした大学院だが、そこに通う学生は何を考え、どう行動しているのか。座談会形式で取材した。

  2008年春に新設された、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下、慶應SDMと表記)。もともと学生のみならず社会人を対象とした研究科として設立されただけに、1期生として入学した学生たちの2/3は現役の社会人、または社会人経験者だ。
そこで1期生として勉学に励む学生たちに座談会形式の取材を敢行。社会人として大学院に通ってみての感想、そして学生とビジネスパーソンの両立など赤裸々な本音を探った。

なぜ大学院に進学? なぜ慶應SDMを選んだ?

 慶應SDMについては以前、記事で紹介したが、学生はどういう動機でこの大学院への進学を希望しているのだろうか。

榮谷昭宏氏

 「会社で普段から使っている、既存の方法論やマネジメント手法に限界を感じたというのが一番の動機ですね。他の会社ではこんな問題に直面したとき、どんな方法を使って解決するんだろうか。自社内でキャリアを積むだけでは得られない、外部のノウハウやメソッドを習得したかったのです」(大手SIer 技術部門勤務 榮谷昭宏氏)

林田 崇氏

 「グローバルにビジネスを行う場合、自分が身に着けてきた日本のビジネスのやり方が強みとなることもありますが、同時に弱みにもなりえます。国内外のマネジメントメソッドを習得することで、新しい視点を自分のなかに芽生えさせたいと思いました」(自動車メーカー デザイン部門勤務 林田 崇氏) 

都丸孝之氏

 「社会人として会社組織で経験を積んだ今だからこそ、いちど学業に専念できる環境に身を置き、異業界の人との交流を充実させたいと考えるようになりました。また、教授陣の熱さに胸を打たれたというのも大きいですね」(精密機器メーカー 技術開発部門勤務 都丸孝之氏)

といった意見に代表されるように、社内で働いているだけでは習得できないスキルや知識、マインドを求めて入学する学生が多いようだ。個人の経験則でない、系統立てて組み立てられたカリキュラムを体系的に学ぶ場として慶應SDMを選んだという意見が多数、聞かれた。

また、技術者として経験を積んできた学生のなかには、

浦邊秀樹氏

 「技術を究めようとする立場だからこそ、顧客視点に立ってその技術がどう活かせるか(SEEDS)、どんな人に求められているか(NEEDS)を把握するマインドが必要だ、と考え、マネジメントの重要性に目覚めてここへ進学しました」(自動車部品メーカー 研究開発部門勤務 浦邊秀樹氏)

と、技術者にこそ必要なマネジメントスキルの習得を目指す人も多い。
学部からストレートで進学する学生もいるが、そうした学生からは

中野友道氏

 「自分が学部時代から続けている研究内容が、果たして実社会で通用するか、適用しうるものかどうかが気になったのです。研究の結果、技術的には実現可能な製品があるとしますよね。でも、それがなぜか、市場には出回っていない。そこには、単に学問を究めるだけではわからない、市場原理や企業のビジネスについての見識が必要なのでは、と思うようになりました。大学院に進学するというと、社会からどんどん孤立していくイメージがありますが、この研究科ではむしろ逆。学生の立場にいながら、産業社会の流れを肌で感じ取ることができるのが大きなメリットだと思っています」(中野友道氏)

という声も聞かれた。大学院に進学することで学問の世界に没頭するあまり、ビジネスセンスが育たないのではという懸念を抱いている学生にとっては、同級生の多くが社会人という環境に飛び込むことは刺激的に映るようだ。

次のページでは、カイシャと学問の両立について学生さんたちがどうやりくりしているかの実態に迫ります!!

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