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月間利用者100万人突破! 医療機関検索口コミサイト「QLife(キューライフ)」

広告宣伝することもなくアクセス数が激増して人気のWebサイト『QLife』。医療機関についての情報を口コミつきで検索できる機能がウリだ。開発者の峯啓真氏に、サービスを成功に導いた秘訣を聞く。

 2006年9月のサービスインを皮切りに、口コミが評判となりついに月間アクセス数が100万件を超えたWebサイト、『QLife』。病院など医療機関の情報が、利用者の口コミとともに検索できる機能が人気の要因だ。
そこで開発担当の峯啓真氏に、ビジネスモデルと技術の両面から『QLife』の成功の秘訣を探る。

最初はフリーペーパーのための「読者を集める」サイトだった 

株式会社QLife メディア企画室
エグゼクティブプロデューサー
峯 啓真 氏

――『QLife』のサービス立ち上げ経緯について教えてください。

 もともと『QLife』サイトは、当社が発行する健康医療関連の情報を扱ったフリーペーパーの購読者を募集する事を目的としてスタートしました。配布方法が直送スタイルのため、会員を増やしながら読者も増やすという仕組みです。なのでフリーペーパーの配布エリアの関係もあり、当初は一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)の医療機関情報のみを掲載する、スモールスタートの形をとっています。
ビジネスとしてはフリーペーパーからの広告収入で利益を出そうとしていたので、『QLife』サイトはとにかく会員(購読者)と口コミを集める事が最大の目的でした。なのでサイト単体でビジネスを設計することはスタート当時は特に意識してなかったというのが実状なんです。

――でも、人気が出てしまった。

 はい。インターネット利用者の多くは今や、わからないことや知らないことは事前に情報をネットで情報収集する、という行動特性が身についていると思うんですね。そして「病院に行く」「病院を探す」「よりよい医療を受けたい」という行動もその一つとなって、大多数の消費者ニーズにサービスが合致したのかなと捉えています。
一方で、提供地域外の読者様から対応を望まれる声が予想以上に強く、急遽2007年2月には当初の一都三県約5万病院のみの情報から、一気に全国約16万病院へと検索エリアを拡大したんですね。それがきっかけで、4月には月間PVが100万を超えるトラフィックが得られるようになりました。こちらとしては、人気が出てくれてひと安心、といったところです。

――Webサイトの認知度アップのためにどんなことをしましたか?

 当社が持つSEO対策のノウハウを駆使して、検索サイトにヒットしやすくするという配慮はしました。Webサイト開設初期には様々なキャンペーンやアフィリエイト広告等を出稿していたのですが、思った以上に口コミで話題が広がり、試しに広告をやめてみたところそれでもアクセス数は伸びる一方だったので、これは嬉しい誤算でした。今は特にサイトの宣伝はしていません。

――『QLife』は医療機関を扱ったサイトですが、ここまで人々に支持される理由はどこだと思われますか?

 もともと医療機関については、法律で広告できる内容が制限されてきた背景がありますよね。元々人の命に関わることなので広告に馴染まない点もあります。でも情報公開(ディスクロージャー)が世の中の主流になってきた。そこへ来て、まだ病院や公共施設などの検索サイトは充実していないという印象があったんですよ。お店の検索というと、飲食店や洋品店などが主流で。だからきっとニーズはあるだろうという読みはありました。
また、都市型生活では特に、近所付き合い疎遠になりがちです。実際に会って人から伝わる口コミが少なくなってるんですね。でも、引っ越したばかりとか、単身者など、身近に相談できる相手がいない場合、急に具合悪くなっても、どこの病院がいいのか分からない。また、どうせ行くなら、先生と相性がいい方が治療も続けられるし、設備や雰囲気だって、行く側としては選ぶポイントだと思うんです。だからこそ、ネットでの口コミへの期待が高まっていると感じます。『QLife』はその点で、待合室のインテリアから先生の人柄まで、病院に対する様々な患者視点での口コミが得られることが情報として貴重なのだと思います。

――病院情報の口コミサイト自体は『QLife』以外にもありますが、そうした競合サイトとの差別化要因はどこだと思われますか?

 ユーザビリティ、でしょうか。『QLife』の特徴として、ユーザーの年齢層が高いということが挙げられます。インターネットに慣れた若い人であれば、病院を検索する際に複数のキーワードを組み合わせて検索するといった「技」を持ってますよね。
でも、そうした技を知らないインターネット初心者である年配者の方にも使いやすいサイトづくりを心がけました。トップページから、多くとも3クリック以内に目的の情報に辿り着けるような設計を実現しています。

――たしかに、何も操作しなくても自然とクチコミ情報がサイト上に流れて表示されたりと、ユーザー側のWebリテラシーに依存しない操作性を実現していますよね。

 広告媒体としては、PVをより多く稼ぐために、こまめにページ分割するなどしたほうがいいのでしょうけど、ユーザビリティは下がります。私は、あえてPV数を稼ぐには不利だとわかっていても利便性を重視してAjaxを駆使して画面遷移を減らす工夫を随所に導入しています。また、IPジオコーディングを導入してユーザーの住んでいる地域に近い病院情報が優先的に表示されるロジックを搭載したりといった工夫をしています。

成功したWebサービスの裏には、やはり技術が絡んでくるようです。
次のページではQLifeに使われた技術について掘り下げます!

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