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モバイルサイトが失敗する9つの理由 ~ファクトリアル代表、金田喜人氏インタビュー~

モバイルサイトのコンサルティング・開発一筋を手がけて10年!の金田喜人氏が語る、モバイルサイト失敗の“法則”。もしかして、アナタの会社もどれかに該当してたりして? ヒヤッとしながらお読みください。

2000年の創業以来、モバイルサイト構築・携帯システム開発を主軸に成長を続けている株式会社ファクトリアル
学生時代に起業したやり手の金田喜人社長を筆頭に、小規模ベンチャーながら大手企業各社をクライアントとして、数多くの開発案件を成功に導いてきた。

そんな、モバイル業界の旗手ともいえるファクトリアル代表の金田氏が、“うっかりすると陥りがちな”モバイルサイト失敗の法則をレクチャー。あなたの関わる案件に、該当してる箇所はありませんか?

モバイルサイトを「成功に導く」3つの公式とは?

株式会社ファクトリアル
代表取締役社長 金田喜人 氏

――ではさっそく、モバイルサイトが失敗する9つの理由について教えてください。

金田 まず最初に、モバイルサイトが成功する要因として、私たちは3つの法則を打ちたてました。

それは、

・DoCoMoの方程式

・au by KDDIの方程式

・Soft Bank Mobileの方程式


です。

失敗するモバイルサイトとはすなわち、上記の方程式に則っていないサイトということになりますね。

――えっ!? これって、携帯電話の大手3キャリアの名前そのまんまじゃないですか?

金田 ぶっちゃけ、語呂合わせです。けっこう苦しい箇所もありますがご理解ください。

――なるほど……。では順に解説していっていただきましょう!

DoCoMoの方程式 ―導線(Do)とコンテンツ(Co)を目的(Mo)に最適化せよ!―

 金田 まず、目的がよくわからないモバイルサイトは論外、ということです。よく、「たくさんの会員データをとにかく集めたい」といった企業のエゴだけがサイトの構築動機としてあり、ユーザーから見た「そのサイトにアクセスする目的」が不明確な案件があるんです。目的のないサイトが成功するはずはありません。そのことを、「導線・コンテンツ・目的」という3つの要因に分解して見ていきましょう。

=Do モバイルサイトへの導線設計で失敗=

■モバイルサイトには主に下記の導線があります。

○公式サイトメニューからの導線
⇒失敗例:公式サイトのメニューで上位表示されていない!

○勝手サイト(=非公式サイトの通称)広告からの導線
⇒失敗例:媒体選定のPDCA(Plan→Do→Check→Act)がまわっていない!

○検索エンジンからの導線
⇒失敗例:SEOの施策が不十分である!

○クロスメディアからの導線
⇒失敗例:メディア毎のランディングページが用意されていない!

○メールからの導線
⇒失敗例メールからのアクセスに対するインセンティブシステムが無い!

――なるほど。これらはいずれも、成功させようとするモバイルサイトへ人を誘導する「導線」が太くなっていない例ですね。導線が弱いと、サイト自体がどんなにいい内容であっても、そもそも人に見てもらえない・見てもらう仕組みが整っていないことになりますよね。

金田 そうですね。それに、うまくいっていないサイトはそもそもメインの導線がハッキリしていないケースが多いです。とにかくどこの導線からでもいいからなんとなくたくさんアクセスを稼ごう、というのでは大雑把すぎます。そのサイトの性格なり性質に見合った導線をメインに決め、そのメインの導線をいかに太くするかに心を砕く必要がありますね。

――では続いて「Co」について教えてください。

=Co モバイルサイトのコンテンツ設計で失敗=

■目的に対して不要、または、ずれたコンテンツ設計

⇒失敗例1:自動車学校など、一度しか利用しないサービスなのに、「見込み客向けのメルマガを発行して会員登録を募る」
→すぐに入校せずに様子を見させてしまう結果に

☆改善施策例:入校生、卒業生向けのサービスに切り替え、友人紹介のインセンティブシステムと組み合わせることで入校者数アップに成功


⇒失敗例2:飲食、エステ、美容室などで店舗紹介と求人情報を合わせて掲載
→顧客と求人ではアクセスの導線が異なる(顧客に対しては『高い技術』をウリにするエステサロンが、同じサイト内の求人では『未経験OK』を謳っていたら?)

☆改善施策例:求人情報には、顧客が見たくない情報が含まれているケースありサイトを分けるべき

⇒失敗例3:新商品の短期間限定プロモーションでCGMコンテンツを展開
→素早いプロモーションが求められるのに対し立ち上がりの遅いCGMコンテンツでは本末転倒

☆改善施策例:CGMコンテンツの手法をとってしまうと、初期コンテンツの仕込みなどで対策も可能だが費用対効果でも厳しい→CGMコンテンツという案そのものを練り直す必要性アリ

――これは、よくありますね!サイトの目指すゴールと、そのゴールに向かうために用意するコンテンツがぜんぜん合ってない、みたいなケース。では続いて、「Mo」について教えてください。

=Mo モバイルサイトのそもそもの目的設計で失敗=

■目的設計で失敗するサイトの良くあるパターン

○用途不明な会員システムがある

○店舗への誘導と通販が同じ比重で用意されている

○資料請求したくなる内容なのに来店を促される。あるいはその逆になっている

○一見してサイトの用途が分からない

――あー、けっこう陥りがちかもしれませんね、これ。特に、用途不明な会員システム。「どうしてこのサイトを使うのに会員登録をしなきゃいけないの?」という理由もメリットもまったく見えないサイトって、意外と多いような。

金田 上記のような失敗に陥らないためにも、当社では「モバイルサイトの目的設計は明確に」を心がけています。サイトの目的が資料請求をしてもらうことなのか、購買してもらうことなのか、会員になってもらうことなのかetc。まずその目的が明確に決まってこそ、サイトのコンテンツなりが活きてくるんですね。

――そうなると、サイト構築の際に考えるべきは、「Mo(目的)→Co(コンテンツ)→Do(導線)」という流れになるのかもしれませんね。ありがとうございました。

>>次のページでは、「au by KDDIの方程式」について解説してもらいます!

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