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エンジニア・ロゴス 第2回「システムの語源」

エンジニアがおそらくもっとも何気なく使っている専門用語、「システム」。まさかその語源を調べる……なんて、ホントにマニアックですが。

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「システム」という言葉の語源について調べてみました。

英語のsystemはギリシア語のsystema(シュステーマ)から由来しています。

syの部分はギリシア語で「共に」「一緒に」の意味であるsynから来ています。
ちなみに、シンクロナイズド・スイミング(synchronized swimming)も、synと、「時」を意味するchronos(クロノス)とで、「同じ時」がシンクロの元々の意味です。

stemaのほうはギリシア語で「立てる」「立つ」「置く」の意であるhistemi(ヒステーミ)から来ています。
このhistemiと関連のある語に、統計分野でのヒストグラム(histogram)や、医学や生物分野での組織学(histology)があります。

以上から、システム(system)という言葉は、辞書の原義には「各部分を集めた全体」となっていますが、元々の意味は「同時に立てる」や「共に立つ」となります。
日本語だと、「両立」「連立」「併存」「共存」といった言葉がニュアンス的に近いので、全ての要素が有機的に連携し合っているという含みがシステムの語に見受けられます。

例えば、システムキッチンなら、調理台、シンク(流し台)、コンロ、収納スペースなどの各部分が継ぎ目なくシームレスに一体化されて設計・販売されているものです。

また、企業経営とは、人・物・金・情報といった企業内に存在する経営資源を両立させるのが目的であり、その目的をサポートするのが情報システムであり企業制度となります。
同様に、学生時代なら学業とスポーツの両立や、ワーク・ライフ・バランスなら仕事と家庭の両立も、行動様式や生活習慣などで優れたシステムが確立されてこそなせる業です。

それから、最近の世界的な金融危機で、システミック・リスク(systemic risk)という言葉を再び聞くようになりました。
このシステミック・リスクとは、ある金融機関の機能不全や破綻が他の金融機関にも悪影響を及ぼしてしまう危険性のことで、旧・藤島部屋流に四文字熟語で表現するならば、連鎖破綻や連鎖倒産のリスクとなります。
金融機関同士が連携し合って一蓮托生の金融システムを形成している裏には、そういう脆さも併存しているわけです。

最後に不謹慎ながら、配偶者と愛人とを互いにバレずに「両立」させるのも、巧妙な「システム」があってこそ続けていられるものであり、愛人との携帯メールの内容が配偶者にバレてしまって、芋づる式に全て発覚してしまう「システミック・リスク」が常にあるものなのでしょう。

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