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オモコロ編集長が語る「Webクリエイターの頭の中」 第1回「低コスト・低モラルで作る!残念コンテンツの作り方」

連載第1回目は、Webコンテンツ作成に欠かせないネタ集めのヒントをご提供。そこらへんに転がっているものを斜め目線で見ることで、あまりお金をかけずにコンテンツを作る方法をご紹介します。

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どうも初めまして。シモダと申します。
優秀なエンジニアの皆様が名を連ねているこの場所で、なぜか僕みたいな何の取り柄もないダメ人間が連載させていただける形になり、なんだか嬉しいやら申し訳ないやらの気持ちでいっぱいです。

「オモコロ -あたまゆるゆるインターネット-」とは

誰なんだお前はコールを全身に浴び、さっそく筆を置きそうになっておりますが、僭越ながら僕という人間を説明させていただきますと、残念なクリエイターばかりを集めた「オモコロ -あたまゆるゆるインターネット-」という生まれてきてごめんなさい的なWEBマガジンの編集長をしております。

 平日は毎日更新。土日祝は休むポータルサイト。

「オモコロ」は、月曜日~金曜日まで平日は毎日更新されるお馬鹿サイトで、現在、編集部スタッフは35人。主にサラリーマンと無職で構成されています。 ライター、イラストレーター、デザイナー、プログラマー、ヌーディストなど、さまざまな分野に飛び出す心構えのあるクズの集合体で、「バカを表現したい」という共通の想いだけでつながっているあまり世の中の役に立たないサイトです。特集記事や4コマ漫画などブログをベースとしたさまざまなコンテンツを配信しており、皆様の暇つぶしに少しでも役に立てればとモキモキしながら運営しております。

立ち上げたきっかけは「趣味に価値を与えたい」というところからでした。 学生時代にホームページで不特定多数の方に向けてくだらないことばかり書く楽しさ を覚えた僕は、同じように身内に向けてではなく、顔も知らない人(読者)を楽しませたいと考え、何の利益にもならないのにシコシコとコンテンツを作り続ける個人のお笑いのサイト運営者達と一緒に編集部を立ち上げました。

誰かにとってのエンターテイメントでありたい。暇つぶしに楽しんでもらえるようなコンテンツを作りたい。笑わせたい。自分たちが面白いと感じる表現ができる場所を作り、それを見てくださったクライアントからコンテンツ制作などのお仕事をいただく。自分達の表現に 1円 でもお金が発生する、それが趣味が価値を持つときなのだと思います。趣味が価値に代わり、価値が積み重なり、そして欲しいけど高くて手が出なかった本棚とかを組み立てるときに使うネジを自動で巻けるなんか凄い機械を買えるのです。

 というわけで、今回は、そんな「オモコロ」で運営されているコンテンツの作り方をご紹介したいと思います。 

「世の中のトレンドと逆行する」という発想

 残飯記録し、それをアートだと言い張るブログ

オモコロの連載企画、「メシを残すことで有名な西田」は、小食で、すぐにご飯を残してしまう同僚「西田」の残飯を写真と文章で記録していくブログです。

オモコロを立ち上げる際、ミニコラムと4コマ漫画くらいしかコンテンツが決まっておらず、何か他に連載的なコンテンツが必要だったので、簡単にできて更新頻度が高く、他にはないものはなんだろうと考えた結果、生まれたのが「メシを残すことで有名な西田」でした。

当時、ブログが世間でちょうど流行り始めた頃で、巷では美味しそうに盛り付けされたお弁当や、ランチ、晩御飯の写真をアップするブログが増えていたので、その逆をいった「食後」の残飯や汚くなった皿を記録するブログならまだ世の中にないんじゃないか、そう考え、嫌がる同僚の残飯具合を記録することにしたのです。

このブログの良いところは、基本、昼飯代と携帯電話のカメラ機能だけで更新でき、当時、昼食のほとんどを同僚の西田と一緒にとっていた僕は、ランチタイムの中でシャッターボタンを1回押す時間を作るだけでブログを更新するたネタ素材が揃いました。。企画内容が毎日の生活のルーチンに組み込まれているお手軽感は、ブログコンテンツをつくっていく上でとても大事なことで、更新に手間がかかるものはどうしても毎日更新という中では長続きしません。このコンテンツは、残飯写真さえあれば、その写真に沿った残飯レビューの文章を足すだけで更新することが可能なので、お手軽な更新方法は、更新頻度の高さとモチベーションの維持に繋げることができるのです。

 僕は生来、「ど」の付く面倒くさがりで、噛んでいたガムをゴミ箱に捨てるのが面倒くさくて妹のポケットに捨てていたような人間なので、この更新方法は自分に合っておりサクサクと毎日更新することができました。 面倒くさがりで噛んでいたガムを妹のポケットに捨てるような方に是非ともお勧めしたいやり方です。

そんなこんなで出来上がった「メシを残すことで有名な西田」の記事を一部抜粋致しますと……。

 同僚の残飯を記録した記事の一例

豆とポークソテーランチを残す。 
まずスープを飲み、そしてお腹いっぱいになった西田は、現代社会へのアンチテーゼを皿の上で表現した。公衆便所の床のような残し方。ありふれた残し方の中に西田特有のセンスが戦争に対しての激しい怒りを表現しており、さらにその表現の裏側には心優しき西田の精神が見え隠れする。 皿、残されたメシ、そして西田。 この3つが混ざり合うことによって、生みだされる美の革命。それはまさに真っ白なキャンパスに描く美しい天使たちの宴のよう。残すな。
水は1杯。

このように、写真に残飯レビューを添え、最後に水は何杯飲んだかを記録したものを毎日更新しておりました。 最後に水を何杯飲んだかを記録するのはテンプレートで、何杯かを記すことで「おわり」の意味を持たせたかったからです。 この一文によって、何の役にも立たない情報が、さらに役に立たない心底どうでもいい情報になります。

余談ですが、このコンテンツを連載していて一番思い出に残っていることは、「是非、うちのカレーを残しに来てください!」とカレー屋を経営する方からメールを頂いたことです。飲食店経営者にあるまじき発言には感銘を受けました。

残念コンテンツ作成方法のまとめ

それでは今日のポイントをはんなりとおさらいしてみましょう。

 1. 「斜め目線で物事を見る」
身の回りにあるものを、ちょっと斜めで捻くれた視点で見てみると意外と新しいものが生まれたりします。

 2. 「生活に組み込こんでしまう」
毎日の生活のサイクルの中でいじくるネタを見つければ効率が良くなり、更新頻度が上がります。

 3. 「更新しやすくする」
文章や見せ方など決まったテンプレートを作ることで、コンテンツのインパクトを高めることができます。

長々とわけのわからないものを例に上げて語らせていただき誠に恐縮ですが、 「自分には企画なんて無理」と尻込みしている人は、あえて低コスト・低モラルで残念コンテンツをつくるところからスタートしてみるのも手かもしれません。ちょっと斜めに日常を見つめると意外な発見があり、それが企画に発展することもあるかもしれません。

クビになっていなければまた次回お会いできるかと思います。 それでは、サヨウナラ。 

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筆者プロフィール

シモダテツヤ

「オモコロ」という残念なお笑いポータルで編集長をしております。鹿と大仏の街 京都で生まれ育ちました。 ヤドクカエルの体内に含まれる毒をインディアンに売る仕事を担当しており、仲間からの信頼度は常に0をキープしてます。右手がドリル、左手もドリルに改造されているのでタイピングが凄く不便です。 好きなイカは大王イカです。

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