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オモコロ編集長が語る「Webクリエイターの頭の中」 第3回「『バカドリル』作者タナカカツキ氏とお喋り会」(前編)

「バカドリル」などの書籍や映像作品などで活躍するタナカカツキ氏と対談しました。 アイデアわきまくりスープの秘密とは?

ファン待望の『新しいバカドリル』を前作から14年ぶりに発表し、一方では映像作品『ALTOVISION』を公開するなど、多方面で活躍するタナカカツキ氏。そんなクリエイティブの大先輩とふとしたきっかけで仲良くなり、今では夜中にふらっと遊ぶ仲になりました。今回は、そんなタナカカツキ氏に仕事をスピーディに進めるコツや、アイデアに詰まったときのヒントをお伺いしてきました。

昭和生まれのマンガ少年 

  

 シモダ: どういう人なんですか、タナカカツキさんは。

タナカ: 僕はですね、昭和生まれの昭和育ちでございます。学生までは大阪におりまして、社会人になってからは東京に出てマンガ家としてデビューしました。それからは色々なところで、マンガを描いておったんですけれども、特に注文もなく、えー、今に至る

シモダ: 今に至っちゃった(笑)。

タナカ: 今日も電車賃なくて自転車でやってきました。

シモダ: 唯一の財産である自転車で。

タナカ: でも贅沢にも電気自転車なんです!

シモダ: 金持ちしか乗れないやつじゃないですか。・・・あれ、ちょっと待ってください。今の感じでいくと、電気自転車に乗ってる無職のおっさんなんですけど。

タナカ: それが?

シモダ: 言い方きつかったですね。すいません。

タナカ: まぁそんな感じで今年の暮れに「新しいバカドリル」という本を上下巻で発売させていただきました。「バカドリル」の続編という形ですね。一体なんの本やっていうのがなかなか説明ができないギャグマンガなんですけどもね。なんせコマを割ってないから、なかなかマンガって認められていないという。

シモダ: サブカルチャーのコーナーに置いてあったりしますよ。

タナカ: そうですね。サブカルチャーコーナーに貢献しているギャグマンガ、『あたらしいバカドリル』ということにしてください。 

出会いは突然で一方的 

 タナカ: シモダくんとは小学校の頃から近所でね。で、僕が刑務所入ったときに、一緒に脱獄しよう言うてな。

シモダ: そうですね、僕が下で足場になって。

タナカ: 僕がその上のぼって塀を越えて。

シモダ: その後、すぐに看守に警報ベル鳴らされてね。

タナカ: サーチライトで照らされて、僕だけ逃げたんです。

シモダ: 僕が『先に行けー!』って言ってね。そろそろちゃんと喋ってください。

タナカ: ・・・僕の覚えてる範囲で言いますと、トークイベントをやったときに、客席から質問されて。『カツキさんはおしゃべり好きらしいですけど、全然知らんやつとおしゃべりするんはどうですか、例えば僕とか』と。それがシモダくんやったんです。

シモダ: そうです。カツキさんがこう出てきたときに、顔がもうちっちゃいから!

タナカ: そうなんですよ。僕、顔がねぇ、ちっちゃいんですよ。

シモダ: 顔がちっちゃいって僕にとってもう芸能人なんですよ。で、ウワーっ小さいって。そのときに『お友達になりたい』と思ったんです。

タナカ: 顔がちっちゃいから?

シモダ: 顔がちっちゃいから。

タナカ: 全然繋がらへんで。

シモダ: ですよね。いや、バカドリルとかデジオナイトとか聴いて知ってて、前から話してみたいなと思ってたんです。カツキさんが舞台に出てきたときに、これはなんとか実現させたいと。思ってるだけじゃあかんと思って。あつかましくもその日に連絡したんです。

タナカ: それがすごいところですよね。普通そんなん思いませんよね。あつかましい野郎です。

シモダ: カツキさんこそ変ですよ、普通知らんやつからそんなん言われたら怖くて断りますよ。

タナカ: で、2~3回会ったあとですかね。もう面倒くさいから、とにかく近くに越してこいって言うたんですよ。楽じゃないですか、近所だと。お互いに時間空いてるときに喋れますし。

シモダ: それが家から40メートルの近さでしたね。

タナカ: 近すぎて引いたっていう。シモダくんの家の前のジムでストレッチしてたら見えるんやもん。『こんな近くに越してこいて誰がいうた!?』って。

シモダ: 歩いて15秒くらいで。全然知らずに引っ越したんですけど、まぁ 引きますよね。

タナカ: もうあまりにシモダくんの勢いが強かったから、一方的やなー!って思いましたよね。この人と仲良くなりたいんだ!って思うことはあっても、いきなりその日に『オマエ、オレト、アシタ、シャベレ』って言う?そこの段階でちょっと頭おかしいですよね。

シモダ: 狩りみたいなもんですよ。ただまぁ確かにカップルでいうとキスまでの過程を飛ばしたみたいな感じありますね。

タナカ: 不自然でしたよ。前戲まったくなしで。これ以上は暴力じゃないかって思いました。だからもう騒ぎ立てずに事なきを得ようって思いましたね。

シモダ: (笑)なんで怯えてる人になってるんですか! はじめからいい感じやと思ってたんですけどね、僕。

タナカ: 今日も一方的に『渋谷にいいカフェがあんだよ。そこにおめぇ来ねえか』って。寒い中、必死で自転車漕いで来ましたよ。

シモダ: だいぶ前から予定はお伝えしてましたけどね!

タナカ: 着いてから電話したら『俺はもうパスタ食っとんやで』ですよ。こっちはもうなんか喋らなアカンから『素敵なカフェですね、これ音いいですねぇ、空調いいですねぇ』って気を遣って上げて上げて。

シモダ: この悪ノリの41歳!

タナカ: (笑)まぁでも実際のところ、どのへんがきっかけで初対面の人間とそこまでコンタクトとろうと思ったんですかね。

シモダ: もともと僕はファンですからねえ。それは仲良くなりたいですよ。

タナカ: でもファンだったら普通そこまで動きませんよ。トークイベント行ったとしましょうよ、話聞いて良かったなー、面白かったなー、で終わりでしょ。せいぜい握手とかサインとか。

シモダ: まぁそうですね。あとやっぱり同じ匂いがするというか、共感するっていう感じがありましたね。『この人に会うとテンション上がる!』っていうか。

タナカ: テンションが上がる?

シモダ: 人と会ってテンション上がると楽しいじゃないですか。自分からも相手からもいろんな面白さが出てくるし。でもその相乗効果って、出る人と出ない人がいるんですよ。だから僕ずっと探してたんです、カツキさんみたいな刺激のある人。それで思いきってメールを出したんです。それが今ではご近所付き合いをするまでになりまして。あつかましく動いて大正解でしたね。

タナカ: 普通にシモダくんちで朝まで喋ってたりしますもんね。こないだなんてびっくりしましたもん、朝起きたら喉枯れてて。なんで友達と喋ってるだけでこんな声になんねんと。

シモダ: 話しながらずっと、肘置きのないソファで肘置くとこ探してましたよね。5時間くらい。

タナカ: そう、肘置くとこあらへんねん。

シモダ: 5時間ずっと肘置くとこ探しながら喋ってましたよ。

タナカ: 結局見つからなかったんや。アッここ肘置くとこないわ言うて。

 シモダ: あつかましいからやめとこう、ってなってたら、こうなる確率も 0%のままだったんで、動いて 1%にしておいてよかったです。 

次のページではタナカ氏の仕事の『速さ』に迫ります!

筆者プロフィール

シモダテツヤ

「オモコロ」という残念なお笑いポータルで編集長をしております。鹿と大仏の街 京都で生まれ育ちました。 ヤドクカエルの体内に含まれる毒をインディアンに売る仕事を担当しており、仲間からの信頼度は常に0をキープしてます。右手がドリル、左手もドリルに改造されているのでタイピングが凄く不便です。 好きなイカは大王イカです。

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