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オモコロ編集長が語る「Webクリエイターの頭の中」 第10回 「 我々はボツにしない!悪ノリを実現させるオモコロ会議 」

エンジニアLiveの中で一番無価値でお馴染みの僕の連載も今回で最終回となりました。 さあ!最後だから印刷してすぐ燃やそう!

こんばんは、シモダです。
今回で、エンジニアLiveでの僕の連載も最終回となってしまいました。思えば、同業者の方も見てらっしゃるかもしれないというのに、偉そうに大したことのないノウハウをペラーリペラリと喋ってきたもんだなと思います。何の役にも立たないばかりか文章から滲み出る気持ち悪さに吐き気を催し文盲になることを選んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。ごめんねみんな。

さて、最終回となるテーマは「我々はボツにしない!悪ノリを実現させるオモコロ会議」ということで、毎日のようにメッセンジャーやスカイプで、週末には渋谷に集まり直接顔を合わせて繰り替えされるオモコロ会議の様子をお伝えしたいと思います。 

WEBと現場

 オモコロは、元々個人サイトを運営していた人間をスカウトして作ったお笑いポータルです。スタッフは皆、インターネット大好き人間なので直接顔を合わせて話すことよりも、第8回 「 のぞき見してみません?他人の家のSNS 」でお伝えしたようなSNSを使っての運営方針の決定や、MSNメッセンジャーを使ってのコミュニケーションが日常的となっています。そして、その一番のメリットは、人と人との「物理的な距離」がなくなること。日本全国どこに住んでいようが、インターネットを介することですぐに必要な情報の共有を行なったり、ちょっとした相談を持ちかけたりすることができます。もっと言えば、スタッフの9割が人見知りで構成されているため、インターネットをメインに使ったほうが相性が良いという悲しい現実があったりもします。家でゴロゴロしてたいんです。

ただ、インターネットのやりとりだけでは補えない部分がどうしても出てきます。それは、。メッセンジャーなどテキストベースでやりとり出来る情報量は、実際におしゃべりした時の情報量と比べると感覚的なものも含めてどうしても劣ってしまいがちです。例えるなら鼻が曲がりそうなほど臭いものを嗅いだことをお知らせしたいときに、表情という情報はどうしても伝えきれなかったりするのです。昨晩嗅いだ犬の糞の匂いがどれだけのものか知ってほしいときって結構ありますよね?

そこで、一週間に一度行われる実際に顔を合わせての会議で、犬の糞の匂いをはじめとし、それまで浮かんでいたアイデアや、中途半端な形になっていた議題を一気に話し合い解決していきます。リアルで会う時間を週1回設けることで、お互いの高いモチベーションを確認し合いながら普段WEB上だけでは伝えきれない議題に対して、ノリや勢いを含めた温度あるディスカッションを行なっていきます。

ただ、スピード感のある現場会議だけで完了させてしまわないように注意が必要です。勢いとノリがあったとしても現場会議は「おしゃべりの範疇」なので、深い部分での掘り下げはテキストベースに戻ってきます。WEB上で生まれたキッカケを、現場会議でこねくり回して熱のあるものに変え、最後にまたそれらをテキストという形に落とし込むことで、ふんわりした議題がカッチリとした実現性のあるものに変わってゆくと思います。

「WEB上で発案」→「顔を合わせての現場会議」→「最後に文字でまとめる」

簡単にいうと議事録みたいなものですが、これらの工程を踏むことで企画倒れやボツになる可能性は大きく下がるような気がします。 

WEBで生まれたアイデアを会議でブラッシュアップ

各々が持ち寄ったアイデアをSNS上で発表した後、現場会議で大きな変更を加えることもありました。最近では、スタッフ主催で「読者との交流をもつためにBBQをやろう!」という話がSNS上であがったのですが、他のスタッフがレスポンスをするのが面倒くさがったのか、テキストベースではこれといった批判がなくそのまま形になると思われていましたが、現場会議で「ただ、普通にやるだけじゃ意味がない」という反論の元、結果的に「多摩川でBBQをしている人は思い出を残すためにスナップ写真を撮っているだろうから、それの背景として処刑風景を写りこませよう」という形に変更され、当初BBQの幹事役だったスタッフを標的とした「柿次郎ついに処刑!拷問BBQ」という前代未聞の企画へと繋がりました。

 
こうした、持ち寄ったアイデアや企画をブラッシュアップさせる効果としては即興性の高い現場会議でこそ活きてくるのかもしれません。それも、期限などを決めた企画であれば、スピードは速ければ速いほどに良い。だからこそ、そういった企画は現場会議で生まれることが多いのも特徴です。 

バラバラな個性をもったライターを組ませて新たな魅力を

 

その他、会議から生まれたものとしては、独特な世界観のストーリーを考えることを得意とするライターと、シュールな絵柄の漫画を描けるスタッフの合作『紙寿司』もその一つです。これまでオモコロでは、“ひとりひとり個性的な作品づくり”をベースとしてやってきましたが、今年に入ってから“おもしろいこと×おもしろいこと”といったコラボレーション企画を積極的に行なっています。

個性をぶつからせて、お互いに刺激を与え合える環境。正直に言いますと絵が描けない人とストーリーものが苦手な人を組ませたらこうなりました。しかし、この『紙寿司』、個人的に大好きな作品でして、作家それぞれの魅力がミックスされ、形になったときの気持ちよさみたいなのを感じました。小学校の登り棒よりも気持ち良かったです。これらの合作も現場会議で、当人同士が打ち合わせを経て完成したもの。もし、ただのテキストベースのみで話を進めていたらお互いの伝えたい思いにズレが生じて形にならなかったかもしれません。 

会議で出るバカ話を実現させる

普通であれば、妄想だけで終わってしまうようなバカ話も、やっぱり実現させると気持ちの良いものです。妄想レベルの無茶苦茶な話をひとつひとつ本当に形にしていくと、皆、真剣な眼で無茶苦茶な意見を出してくるようになります。そういうのって、最初から諦めずに立ち向かっている感じがするので、僕は好きだったりします。クレイジーなことを真剣に取り組んでる人ってなんか面白いからです。

書籍化記念イベントを行なった際に、書籍とは関係のない映像を作って流したい!ということを思いつきまして、実際に「犬の糞を嗅ぎながらご飯を食べるドキュメント」を作成しました。これも元々は妄想の流れで適当にSNS上で発言したものを、現場会議で改めて話し合いに持ち込み、その後、SNSやメッセンジャーでストーリーや設定を補完していき一気に完成させました。

 

決してボツにはしない。オモコロには、そんな脱線した妄想のバカ話を実現させようというエネルギーに満ち溢れています。人が嫌がることこそ面白いのではないか、そのようなことを思います。 

あとがき

 今回で最後となったエンジニアLiveの連載ですが、今まで読んでくださった皆様、僕のような下手くそな文章にお付き合いくださいましてありがとうございました。
「原稿代を上げてください」と担当者の方にお願いした後、すぐに連載が終わりました。
(エンジニアLive編修部・注:↑この一文はウソです。シモダさんホントだと思われたら困るんでこういうのやめてくださいw)

筆者プロフィール

シモダテツヤ

「オモコロ」という残念なお笑いポータルで編集長をしております。鹿と大仏の街 京都で生まれ育ちました。 ヤドクカエルの体内に含まれる毒をインディアンに売る仕事を担当しており、仲間からの信頼度は常に0をキープしてます。右手がドリル、左手もドリルに改造されているのでタイピングが凄く不便です。 好きなイカは大王イカです。

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