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これからのモバイルキャンペーンサイトはどうなる? ~株式会社ファクトリアルの見解と取り組みに迫る~

商品単体を宣伝する「キャンペーンサイト」の開発がビジネス市場に浸透しつつある。なかでもモバイルキャンペーンサイトは新たな広告手法として注目を集める媒体だ。そのビジネストレンドをインタビューから探る。

モバイルサイト構築・携帯システム開発のプロフェッショナルを標榜する株式会社ファクトリアル。
モバイルに強みを持ち、数多くの企業からモバイルキャンペーンサイトの制作で実績を挙げてきた同社に、モバイルキャンペーンサイトのビジネストレンドを聞いた。併せて、そのトレンドに乗って成長を実現するファクトリアルの強さの秘訣にも迫る。

 

これからのモバイルWebのキーワードは「超・細分化」

「昨年ぐらいから、個々の商品ごとにキャンペーンサイトを立ち上げる手法が、一般企業に広く普及してきました。そのなかでもモバイルキャンペーンサイトを実施する企業が、以前よりも増えてきていますね。」
とはファクトリアル取締役の堀内玲子さん。

キャンペーンサイトとは文字通り、その商品を告知する目的で立ち上げる広告宣伝色の強いWebサイトだ。ひと昔前はキャンペーンサイトといえば、映画の告知用につくられる程度というのが一般的な認識だった。
だが最近は、お菓子や清涼飲料水といった身近な商品についても1つ1つ、単体の商品ごとにキャンペーンサイトを立ち上げるのが宣伝の代表的な手法として浸透しつつある。

「PC用のキャンペーンサイトに比べてモバイルキャンペーンサイトは、たとえば店頭のポスターや商品のパッケージに印刷されたQRコードを読み取るなどして、気になったときにその場ですぐにアクセスできるというメリットがあります」

つまりPCに比べてモバイルキャンペーンサイトは、消費者を誘導するための導線が多岐にわたる。その導線と、どんなコンテンツのキャンペーンサイトを実施するかで宣伝の効果が大きく変わってくるということだ。

「企業が本格的に商品のキャンペーンサイトにモバイルを活用しはじめたのがなにぶんこの2,3年ですので、多くの企業でモバイルのノウハウが不足しているのが実情です。『他社がはじめたからうちも』とか、『PCと同じ内容を携帯でも』といった意識ではまず成功しないと言っていいでしょう。しかし、PCは絶対に利用しない層にリーチでき、いつでもどこでも利用できる携帯は、プロモーションで最も結果を出せる存在なんです。」

モバイルサイトを成功させるためのノウハウについては、以前、エンジニアLiveでも紹介した。
小さい液晶画面向けにつくられるとはいえ、モバイルサイトは奥が深いのだ。

PCと同じやり方では成功することが難しいモバイルキャンペーンサイト。では、どうすれば結果をだしていけるのだろうか?

「モバイルキャンペーンは確かに難しい点も多いのですが、ユーザーにとって目新しさもありますし、他社も同様にノウハウが無いわけですからツボを押さえればPCよりも結果は出しやすいともいえますよ。逆に、他社の成功事例が必ずしも自社の商品で活きるかというと、そうでもないんですよ。いつでもどこでも利用できるモバイルサイトだからこそ、モバイルキャンペーンは商品や流通、ターゲットとなる消費者層の性質を踏まえ、さらにTPOに応じた導線やコンテンツを用意する必要があります。」

他社のデータから「世間一般で通用する成功法則」を編み出すことは難しいものの、逆に、自社でトライ&エラーを繰り返すなかで、「その会社オリジナルのモバイルキャンペーンサイトの成功法則」が形作られているということのようだ。

「ですから、先見の明がある企業ほど、予算を確保してモバイルキャンペーンサイトを実施し、効果検証をするという"トライ&エラー"を繰り返しています。モバイルのノウハウは他社から盗めませんし、自社で確立するよりほかにない。また確立できてしまえば、それは他社への大きな差別化要因となることに気づいた広報担当者が、着実に増えてきているのを感じます」

1人1人のプロ意識で組織は良くなる

なるほど。だが、個々のニーズに応じてまったく違う方法でモバイルキャンペーンサイトを実施するとなると、それらを受託するファクトリアルのような開発会社としては、いくつものアイデアを次々に出し続ける必要性に迫られるのではないだろうか?

「そうですね、時代の変化のあまりの早さに、疲れることは正直ありますよ(苦笑)」

機種の性能や携帯電話を使う消費者の行動特性、Webの技術進歩……。様々な要因が複雑に絡みつきながら変化するモバイル市場の動向を常に見据え、クライアントの要望にキャッチアップしていくのは並大抵の苦労ではない。

「クライアント企業の多様性と、モバイルの急速な進化の両面に対応するため、人材の育成と組織作りに日々取り組んでいます。例えば、弊社ではクライアント毎にプロジェクトチームを作るのですが、営業、ディレクター、エンジニア、デザイナーがそれぞれ職種別の部署(HRと呼ばれる)から代表として集まります。プロジェクトの中では例え新人であっても、各部署のプロフェッショナルとして部署の上長を経由せず直接責任を持って仕事をする仕組みになっています。HRの上長は仕事の結果ではなくその人の教育と評価に特化して責任を持つ仕組みです。一方でプロジェクトの責任管理は、プロジェクトのメンバーとそれを統括する事業部(BUと呼ばれる)で集約しています。このやり方も試行錯誤していますので、また変化すると思いますが(笑)」

これは、ともすれば目先の利益確保や一部のスーパーエンジニアの力量に依存した業務運営(=属人化した業務運営)に陥りがちなITベンチャーからすれば、異色ともとれる特徴といえるかもしれない。

「当社代表の金田(喜人氏)が大学在学中から組織運営や教育を中心として様々な分野で活躍した経験から、『知識集約型のビジネスでは複数のプロフェッショナルが互いに価値を交換しながら、自分自身を高めていける仕組みこそが競争力になる』と考えているからです」

ファクトリアルでは、今たまたまうまく業務が回っていればそれでいいというのではなく、『その人の本来の能力をいかに開花させるか』にかなり頭を割くスタンスが経営陣に根付いている。

「私も、モバイルをはじめインターネット業界の会社というのは、会社から人間を取ったら何にも残らない業種ですから、人間を育成しないでどうする(笑)、と思っています」

人材の育成。よく聞く言葉ではあるが、ファクトリアルにとっての人材の育成とは何か。
より深く知るべく、若手エンジニアへの取材を試みた。

>>次のページでは、ファクトリアルに転職した若手エンジニアの声に迫ります。

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