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「ひと足先に選ぶ次世代のMVE」|斉藤のり子

エンジニアリングの世界で、業界の常識をくつがえす若き挑戦者たちを紹介!

2004年、転職を果たし、掲示板の管理者としてディレクションやスケジュール管理を担当。だが、既存サイトの改良という仕事に満ち足りなさを感じたのも事実だった。「ゼロからコンテンツを作りたい」という思いが募り、コミュニティサービスの企画開発会社に転職。ここで、斉藤は初めてオリジナルサイトの企画開発を手掛けることになった。それが、家計簿SNSとして注目を集める『散財.com』である。

「家計簿SNSを思い付いたのは、友達同士で家計簿を見せ合い、お互いに突っ込みが入れられるようにすれば無駄遣いが抑制できるかも、と考えたのがきっかけ。家計簿だからユーザーも主婦が多いだろうと思っていたら、意外に一人暮らしの男性が多かった。自分が買ったビジネス書の備忘録として使う人も多くて……。ユーザーって、サービスを作る側が意図しなかった遊び方をするんだなあ、と。それがすごく面白かったですね」   

趣味で立ち上げた家計簿SNSを社長にプレゼンしたところ、『面白いから仕事でやりなさい』と激励された。会員も1年間で1万2000人に拡大。流行のAjax技術を採り入れたこともあって、メディアで採り上げられる機会も増えた。このころから、斉藤はWeb2.0をテーマにしたセミナーの講師を担当するようになる。斉藤はユニークなWebサービスを創造する次世代エンジニアの1人として、業界の注目を集める存在となりつつあった。

アイディアの秘訣は「常識の逆を考えること」  

昨年、大手サイト運営会社に転職。仕事の傍ら、プライベートで『うわさメーカー』など3つのWebサービスを発表した。『うわさメーカー』は、人の話が噂によってどう変化するかをシミュレーションしていく“ギャグ・サイト”。女性を中心に口コミで人気が広がり、現在月4万PVとアクセスも増加中だ。「『斉藤さんの企画は面白いけど、お金にはあまりならないね』とよく言われます。去年は面白系サービスを作ったので、今後はお金を払ってもいいとユーザーに思ってもらえるようなサービスを作りたいですね」と抱負を語る。  

エンジニアとしての斉藤を語るキーワードの1つに、「面白い」という言葉がある。ユーザーとしての遊び心を持つエンジニアだからこそ作り出せるものがあり、それがインターネット上における新たな市場の創造につながっていく。斉藤もまた、その点で希少価値を認められたエンジニアの1人であると言えそうだ。では、斉藤のユニークな発想はどのようにして生まれるのだろうか。

「不便だなあ、と思うことを突き詰めていくわけです。変わったことが好きで、常識を押し付けられると反抗したくなる。『家計簿は節約するために書くのが常識でしょう』と言われると、『有意義に使うならお金を使ってもいいじゃん、家計簿を人に見せてもいいじゃん』と言いたくなる。常識の逆を考えるのが好きなんですね」  

たぐいまれなプレゼン能力も斉藤の強みの1つだ。「楽しいものは楽しいと、自信を持って言える」と斉藤は言う。ともすれば保守的になりがちな大手の会社に対しても、サイトに動きを持たせるためにJavaスクリプトの使用を提案するなど、攻めの姿勢を忘れない。ケータイ少女時代からインターネットの享受者として育んだ今どきのセンスと、エンジニアとして培った技術に対する感度の高さ。それを併せ持つことが、斉藤を「81世代」の代表格に押し上げた最大の理由と言えるだろう。  

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