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IT×農業で日本の農家を営業支援! 社会起業ベンチャー「とれいす」代表 春山佳久氏インタビュー

『IT×農業』を合言葉に、ITの先端技術を駆使して農家の営業支援サービスを手がける、ユニークなベンチャー企業、とれいす。その一風変わった創業経緯と同社の経営理念を、代表の春山佳久氏に聞く。

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2008年8月に創業した株式会社とれいす。
『IT×農業』を合言葉に、ITの先端技術を駆使して農家の営業支援サービスを手がける、ユニークなベンチャー企業だ。

株式会社とれいすトップページ

2009年6月にリリースした農と食のポータルサイト『VeGiee(ベジー)』を皮切りに、今後は農業従事者が活用できる統計データ各種を提供するサービスにも事業領域を拡げていくプロジェクトが進められている。

とれいすの取り組みは、商人輩出プロジェクト2008(主催:株式会社セプテーニ・ホールディングスと、レイス株式会社)で審査員特別賞、NEC社会起業塾の第7期生に選出されるなど、社外からの評価も高い。今後の動向が注目される社会起業ベンチャーの1つといえるだろう。

事業内容だけでも十分ユニークだが、それ以上にユニークなのは、同社の代表取締役社長である春山佳久氏(28歳)の経歴。

UCLA(航空宇宙工学)⇒電通⇒グーグル


と、農業と無関係ともいえるキャリアを歩んできているのだ。
そこでエンジニアLiveでは春山氏にインタビューを敢行。とれいすの創業経緯と経営理念、今後のビジョンを聞いた。

とれいす創業以前 ~UCLA⇒電通⇒グーグル在籍時代~

株式会社とれいす 代表取締役 春山佳久氏

「もともと、起業する気はなかったんですよ」

と春山氏。

野球少年だった高校生のときに「本場のベースボールを経験したい」との思いでUCLAに留学。卒業後は自分の専攻を活かして航空設計エンジニアとしてのキャリアを歩むことを考えていたそうだ。

が、自分の適性を考えた際に、エンジニアリングに専念するよりはビジネスモデルを創出してサービスを展開するほうに自分の適性はあるとの思いから広告代理店に就職。新聞広告を中心に、キャンペーンパッケージなど数々の商品計画に携わり実績を挙げた。

「仕事自体は十分に魅力的でしたが、紙媒体をメインに手がけていた分、Webメディアのリスティング広告などこれまでにない手法での広告事業に惹かれていくようになりました」

同時に、広告の営業で数々の経営者と会うなかで、「一社員として組織のなかで働き続ける生き方よりも、独立して自分でビジネスを創り出していくほうが充実した人生を歩めそうだ」との思いも強まっていったという。

「ちょうどその頃、グーグルで働いている方と話をする機会があり、Webメディアについてより深く知りたいと打ち明けたところ、『じゃあ上司を紹介するよ』と言われまして」

実際に会ってみると、その上司との対面は事実上、採用に向けた面接だったという。

「電通時代に私がナショナルクライアント(=いわゆる日本の大企業)を対象にキャンペーン商品を企画して提案し、売上を立てるというノウハウを蓄積していたことが評価されたのだと思います。あとは、留学していたこともあり、英語に抵抗がないという点でしょうか」

つまり、まだ日本の大手企業がWebメディアの広告に多くの予算を割かないのが通例だった2005年の段階において、いかにWeb広告に多くの予算を割いてもらえるよう企業を説得できるかが、グーグルが春山氏に期待したミッションだったようだ。

「将来、企業を考えたときに、資本の乏しい自分が独力で会社を立ち上げるならやはりITだろうな、との思いもあったので、渡りに船とばかりに転職を決意しました」

グーグル入社後は営業マネジャーとして、Webの広告キャンペーンを商品として企画し、大手企業の多くに提案して売り込むというそれまでにない手法で実績を打ち立てた。

春山氏がグーグルで働いて1年が経過した頃、それまで漠然と抱いていた起業願望がいよいよ大きく育ってくるのを感じたという。

「1つの会社で働いて実績を上げただけでは、自分が独立してうまくやっていけるかわからないと思っていました。だから、ぜんぜん性質の違う2つの会社で自分がうまく立ち回れると感じたら、起業のGOサインだと決めていたんです」

そして、性質の違う2つの会社で実績を上げることができた。
起業へのGOサインを自らに出した春山氏は、具体的に起業プランを練るようになっていった。

ネックは、「何をやるか」だった。
まずは自分の強みが活かせて、かつ大規模な初期投資(店舗設営など)が要らないIT・Webが主軸に来ることは外せない。

だが、ITだけでのビジネスに限界を感じていた春山氏は、「IT×○○」の、○○に相当する概念が必要だと思案する。

そう考えていた矢先、2008年4月のゴールデンウィークに、とれいす創業を決意させる出来事は起こった。

>>次のページでは、とれいすの経営理念について掘り下げます!

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